いつもお世話になります。
与謝蕪村の句「春の水 山なき国を流れけり」の季語は「春の水」。雪解け水が流れ込んで水かさが豊かになった春の川のことです。
冬から春へと季節がめぐり、眠っていた生命が目覚める頃、「春の水」は万物を育む水となります。何ひとつ無駄のない自然の摂理に我々も教えられることばかりです。
★今月のビジネスのヒント★ 【社員が自慢したくなる会社】
「今までもらったすごいプレゼントは、島、クルーザー、ビル、あとは油田」
こんな話をさらっとしても許されるのはハリウッドのセレブくらいです。自慢話をする人は基本的に嫌われます。しかし例外もあります。
昨年の11月に創立70周年を迎えたその会社は、50人の社員全員にある記念品を渡しました。
あなたが社長ならどんな記念品にするでしょうか?
(ちなみに会社はちょっと儲かっています)。
ネットで「創立記念品」を検索すると、会社のロゴや「創立○周年」の文字が入った腕時計や置き時計、万年筆、クリスタルの盾など、
どちらかと言えば会社側の満足を形にした品々がずらりとヒットしました。
さて、問題の会社が記念品に選んだのは、ドンペリ(ドン・ペリニヨン)でした。
社員50人に1本ずつ記念品としてドンペリを配り、社長は言ったそうです。
「これからクリスマスがあります。ちょっとした記念日でもかまいません。大事な人とこのドンペリで乾杯してください」。
高級なお酒はいくらでもありますが、あえて通俗的!なドンペリという選択に意味があります。
お酒を飲まない人でもドンペリが高いことは知っているでしょう。
お酒好きでもサラリーマンは日常的にドンペリなど飲みません。誰でも知っているけれど自分では買わない高級品。
しかも飲んだら終わりです。
記念品を見た社員たちは、「ワー、あのドンペリだよ」とどよめいたそうです。
社長は最後に、「これを飲むとき、ちょっとだけわたしのことを思い出してくれると嬉しいです」と、あいさつを締めくくりました。
その会社の社員が自慢げにこの話をしてくれたそうです。「うちっていい会社だと思わない?」。
その場にいた人たちは「俺もそこで働いてみたい!」とうらやんだそうです。
社長は、ドンペリと一緒に自分の会社を誇りに思う気持ちを贈ったのだと思います。
ドンペリ50本でいくらだったのかは知りませんが、その金額以上のものを社員は返してくれるでしょう。
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